病態解析システム活用マニュアル

 病態コメントとその後の対応(病態の説明)


 本病態解析で検出されたコメントはあくまでも疑われた病態名であって、病名を指すものではありません。ここでは、本病態解析で検出されたコメントの意味する内容と注意すべき点、そのコメントが出された時の病名の例、出されたコメントに対して実施が望まれる検査や処置などの対応方法の一例を記述します。

 なおここに記載した病名は、いくつかの施設の今までの実績を基にしています。したがって、コメントに対する病名の全てを記述したものではなく、逆にこれらの病名がある場合にこのコメントがかならず出るものでもありませんのでご注意下さい。

 さらにここに記載した内容は一般的な事項を述べたものですので、次に行う検査や注意事項などは解析結果に対するその後の処置の一提案として受け取って下さい。実際の検査や臨床の現場においては、担当の臨床の医師による、患者の状態や診療状況を勘案した処置を取って下さい。


 血漿蛋白に関する河合の分類病態解析プログラムによる分解
(病態解析の条件と画像)
蛋白不足型(または低蛋白白血型)
1−1.栄養不良型
1−2.非選択性蛋白漏出型

栄養不良
低蛋白
ネフローゼ型(選択性蛋白漏出型)ネフローゼ症侯群
汎発性急性肝障害型(劇症肝炎型)肝障害
肝硬変型肝硬変
急性炎症・ストレス型(急性)炎症
慢性炎症型慢性炎症
γ分画広域増加型
(多クローン性免疫グロブリン異常性)
高γGlb血症
M‐蛋白血症型
(単クローン性免疫グロブリン異常性)
M‐蛋白
β(またはα)分画増加型
(リポ蛋白増加型)
 
10妊娠型妊娠
鉄欠乏
11蛋白欠乏症
11−1.アルブミン分画欠乏型
11−2.α分画欠乏型
11−3.β分画欠乏型
11−4.γ分画欠乏型





(体液性)免疫不全状態
(低γGlb状態)
12  慢性肝障害
二峰性Alb
(正常)



※櫻林郁之介監修:病態解析システム活用マニュアル.常光.より抜粋



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