病態の説明3
「ネフローゼ症候群の疑い」の例
☆病態の基本
- 判定条件
- 血清総蛋白量の減少
- アルブミン分画の減少
- α2グロブリン画の増加
- γグロブリン分画の減少
- α2グロブリン分画/α1グロブリン分画比の増加
- 病態
比較的分子量の小さな蛋白成分、たとえぱアルブミンやトランスフェリンなどが尿中に失われ、α2−マクログロブリン、リポ蛋白、IgMなどの比較的大きな分子の蛋白成分が血中に残り、特有なパターンを呈しています。
☆病態検出後の対応(次に行う検査など)
- 尿中蛋白定性検査
- 尿蛋白定量検査
- 血中脂質検査(コレステロール、中性脂肪)
- 免疫電気泳動による確認
- 各種腎機能検査も実施して下さい。
☆「ネフローゼ症候群の疑い」に含まれる病名
※櫻林郁之介監修:病態解析システム活用マニュアル.常光.より抜粋
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