病態の説明13

 「二峰性Albの疑い」の例

デンシトグラム☆病態の基本
  1. 判定条件
    1. アルブミン分画が2本出現
    2. 第1分画と第2分画の差が少ない
       
  2. 病態
     遺伝子の変異により本来一つの移動度しか示さないアルブミンが2つの分画に分かれるものをいいます。

☆病態検出後の対応(次に行う検査など)  
  1. 2つのアルブミン分画の値が50%ずつの場合は、まずアロアルブミン血症と考えてもよろしいと思います(特に臨床症状はない)。
     
  2. 2つのアルブミン分画の値が50%ずつでない場合は、薬剤の結合による例が考えられますので、投与されている薬剤を調ぺて下さい。サリチル酸やサルファ剤などが考えられますが、他の薬剤の影響も考えられますので幅広く調査して下さい。
     
    この場合投薬を中止すれぱ元の1つのアルブミン分画に戻ります。

☆「二峰性Albの疑い」に含まれる病名

 概 要 
アロアルブミン血症
遺伝子変異によるものでfast typeとslow typeがあります。
薬剤(サリチル酸やサルファ剤)の投与による二峰性アルブミン
 

※櫻林郁之介監修:病態解析システム活用マニュアル.常光.より抜粋



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