薬剤等の影響

 セルロースアセテート膜電気泳動法の蛋白分画に影響のある薬剤などには以下のものがあります。これらの薬剤などの使用が確認された検体は本病態解析の解析結果に影響を与えることがありますので、このような検体に対して出された解析結果をそのまま使用することは避けて下さい。逆に、病態名が疑われた場合も以下の薬剤等の影響を配慮して下さい。
 なお以下の薬剤等は、本病態解析に影響を与えるものを全て記載したものではありません。
治療薬
・ペニシリン系抗生剤(アルブミン分画の増加)
・サルファ剤(アルブミン分画の増加や二峰性)
・サリチル酸(アルブミン分画の増加や二峰性)
・化学療法剤(γ‐グロブリン分画の低下)
・ステロイド剤(γ−グロブリン分画の低下)
・抗腫瘍剤
・免疫抑制剤
検査薬
・静注用造影剤(アルブミン分画の著滅とγ−グロブリン分画の増加)
その他の薬剤等
・輸液(総蛋白量の低下)
・血漿交換療法
・放射線照射
・多量採血


※櫻林郁之介監修:病態解析システム活用マニュアル.常光.より抜粋



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