病態の説明11
「鉄欠乏の疑い」の例
☆病態の基本
判定条件
血清総蛋白量とアルブミン分画の減少
α
1
グロブリン分画の増加
βグロブリン分画の増加
病態
血清総蛋白値およびアルブミン分画の減少がみられ、トランスフェリンの増加によるβグロブリン分画の増加がみられます。
注意
軽度の鉄欠乏性貧血、その他の貧血(大球性貧血、二次性貧血など)ではこのパターンは表れません。
病態解析プログラムでは、性別か年令のいずれか、あるいは両方の情報の入力がされてない妊娠中期以降の検体を「鉄欠乏の疑い」としている場合もあります。
☆病態検出後の対応(次に行う検査など)
臨床症状、血液一般検査(RBC、Hb)、血清鉄、不飽和鉄結合能(UlBC)で確認して下さい。
☆「鉄欠乏の疑い」に含まれる病名
病 名
鉄欠乏性貧血、妊娠中期以降(性別あるいは年令の未入カ)
※櫻林郁之介監修:病態解析システム活用マニュアル.常光.より抜粋
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