病態の説明10
「妊娠の疑い」の例
☆病態の基本
- 判定条件
- 血清総蛋白量の減少
- アルブミン分画の減少
- α1グロブリン分画の増加
- βグロブリン分画の増加
- 15才から55才までの女性(下記「注意」参照)
- 病態
生理的循環血漿量の増加によると考えられる血清総蛋白量の減少およびアルブミン分画の減少、トランスフェリンの増加によると考えられるβ‐グロブリン分画の増加がみられ、妊娠中期以降が疑われます。
- 注意
- 病態解析プログラムでは、15才から55才までの女性の検体のうち、上記検査所見を満たす検体に対して「妊娠の疑い」を出力します。したがって、年令がわからない検体や14才未満あるいは56才以上の検体、および性別がわからない検体や男性の検体にはこの病態名ををつけません。
- 妊娠中期以前ではこのパターンは表れないことが多いですが、患者さんへの問診、理学所見で容易に見分けられます。
☆病態検出後の対応(次に行う検査など)
- この「妊娠の疑い」以外の病態名が同時に出力された場合、その病態名の基となった疾患が妊婦や胎児に及ぽす影響がないかの確認が必要です。
※櫻林郁之介監修:病態解析システム活用マニュアル.常光.より抜粋
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