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どう読む?蛋白分画
− データ解析のひけつ −


2.蛋白分画の臨床意義は、なんでしょうかあ? 担当者

 蛋白分画の臨床意義は、「病態を把握するのに便利」「M蛋白血症の検出が可能」という点にあります。

 病態の把握は、体内の蛋白動態から患者さんの体内で何が起こっているかを推定することです。したがって、分画パターンからすぐに病気が診断できるわけではありません。

 M蛋白血症は、悪性良性を問わず、蛋白分画でM蛋白が検出された場合すべてを言います。したがって、それが治療の必要のない良性のものか、すぐにでも治療が必要な悪性のものかを判断するには、蛋白分画以外の追加検査が必要となります。

 担当者 特定の項目で特定の値を測定しただけで診断ができる病気は、実はそんなに多くないのです。ほとんどの病気は、症状、診察、いくつかの検査値、治療の経過観察などを総合的に判断しなければ診断できません。

 生徒 M蛋白ってなんですか

 担当者 monoclonal immunoglobulin、単クローン性免疫グロブリンのことです。

M蛋白の説明


 泳動像NSを見てください。免疫グロブリンは、いろいろな免疫反応に対応できるように「多様性」があり、電気泳動では白い矢印で示したような幅広いバンドとなります。免疫グロブリンのことを「ガンマグロブリン」ということがありますが、蛋白分画でγ位に泳動される成分のほとんど全部が免疫グロブリンです。
 いっぽう、特定の病態のときに現れるM蛋白は、泳動像PSの赤い矢印で示したように、細くくっきりしたバンドとなります。これは、特定の性質を持った(単クローン性の)免疫グロブリンだけが病的に増えるからです。感染症では、ガンマグロブリン全体が(多クローン性に)増加するので、区別できます。
 くわしくは、少し難しいかもしれませんが、河合先生の講演「免疫グロブリン異常症」を読んでみてください。「8.M蛋白の特徴(1)」に簡単にまとめてあります。


 生徒 どうして蛋白分画で病態が把握できるんですか

 担当者 からだを作っている主成分が蛋白だからです。くわしくは、少し難しいかもしれませんが、河合先生の講演「病態スクリーニング検査としての血清蛋白分画の意義」を読んでみてください。「12.血清蛋白分画と病態」に簡単にまとめてあります。


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