CKアイソザイムとマクロCK(5)

 これがマクロCKの鑑別法です。電気泳動してらっしゃる所であれば抗血清を電気泳動後に作用させますが、CKの場合には特にMMの辺りに出まして易動度の差があまりありませんので免疫交流法法とかが使い難いんです。まず、CKの上昇がある、CK対MBの割合が25%以上ある、この25%と云いますのは心筋CKがMBを含む割合です。ですからMBがだいたい25%以上になれば、MB以外の可能性があると云うことです。それから熱阻害を45℃30分で行いまして、残存活性が50%以上あれば活性化エネルギーを測ると云うことです。活性化エネルギーの測り方は、温度を30℃、今頃の自動分析装置はなかなか温度を変えられないんですけれども、30、37、40℃位でCK活性を計りまして、縦軸に活性のIn をとりましてそれから横軸に測定温度の絶対温度分の1×1000をとってプロットします。その逆の符号をとりまして変化率で割りますとグラフの傾きbがでますので、そのグラフの傾きに8.31×10−3を掛けて活性化エネルギーを計算します。この活性化エネルギーが75kJ/mol以上ありましたらミトコンドリアCK、以下であれば免疫グロブリンとの結合体ということになります。熱阻害で残存活性が50%以下になっておりましたら、おそらくこれはCK−BBということで片が付くと思います。免疫グロブリンとの複合体であれば必ず抗血清を作用させないといけないんですが、ミトコンドリアCKということになりますと残存活性と活性化エネルギーでミトコンドリアCKということを鑑別できます。



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