CKアイソザイムとマクロCK
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マクロCK
タイプ1
主としてBB−IgG、MM−IgA
タイプ2
ミトコンドリアCKオリゴマー:8量体
免疫阻害法でMB活性の割合が25%以上
電気泳動法で確認
CKのアイソザイムはアノマリーとは通常云いませんで、分子量が大きいと云うことで発見されました経緯からマクロCKと云う言葉がよく使われます。
これが2種類ありましてタイプ1とタイプ2、タイプ1は主として免疫グロブリンとCKとの複合体、それからタイプ2がミトコンドリアCKの通常8量体と云われております。
それで免疫阻害法でMB活性を測定しますときに総CKとの割合が25%以上のMBの活性がありました時に、あるいは非Mサブユニットの活性が12%位以上になりましたときには、電気泳動で必ずそれがMBかもっと他のものか、例えばBBかタイプ1のマクロCKかタイプ2のマクロCKかと云うことを鑑別して報告しませんと臨床の先生方がたいへん誤った判断されます原因になりますので気を付けて頂きたいと思います。特にCKのアイソザイム、MBとか云いますのは心疾患、筋肉疾患など主に依頼されますが、胸が痛いと云って患者さんが来られましたときに、見られた先生方が一番判別したいのは肺梗塞との判別と云う風に云われます。肺梗塞ですとCKも上がりませんし、MBも殆ど上がりませんので、胸が痛いと云って来られました時にCKの由来が一番知りたいと云われます。ミトコンドリアCKとかマクロCKとか云いますのは割合、後でお話致しますが、心筋障害とか悪性腫瘍とかそういうので見られます。そうしますと悪性腫瘍の患者さんが急性心筋梗塞になるということも、あるいは考えられますことですので、その辺の所をキッチリ区別して報告しないといけないと思います。
この間も、胸が痛いのは時間外によく起こる事なんですが、お年の方で胸が痛いと云って来られました。時間外検査室にCKとMBが依頼されましたが、MBがCKより高い値でした。ちょうど報告した後に、私が偶然、顔を出しましたらベテランの化学以外の検査技師ですが、「MBがトータルCKよりも高いと云う様な事があるんですか?」と云う様な事をチラツ と云いました。それはMBではないので、もう一回化学で検査しますからと急患室に電話を入れましたら、「胸が痛い人だからもう一回やり直して下さい。」と云うことだったんです。免疫阻害法ですから、いくらやり直しても一緒ですので、すぐアイソザイムを、CKとついでにLDHを染色液をちょっと変えるだけでやりました。後で調べましたら、やはり肺癌の患者さんで胸が痛いと云うことだったんです。それでその時にはやはりミトコンドリアCKが増えていたので気をつけないといけないことだと思います。
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