![]() | 最後にこういうことを教訓にしております。ルーチン検査を観察する目を養っておく。正しい検査結果を得る為に分析技術をまず検討することは前提でありますが結果を良く見て下さい。観察する。それは氷山の一角に過ぎません。その下には膨大な病態生理学的な変化が潜んでいる。 つぎにセルロースアセテート電気泳動法、次に免疫電気泳動法さらにあとに構造解析をして例えば半分子Ig A型骨髄腫蛋白はどの部分の分子が欠損しているか、これは櫻林教授がされていることですが、そういうどこが部分的に欠損しているか分子レベルでの構造上の異常を見つける。それをコントロールしている遺伝子の背景、染色体との関係などを追求する必要がある。現在はこの辺りの遺伝子あるいは分子生物学的な検討を極めて幅広く行われているところであります。 |