第8回 技術講座「血清蛋白像から何がわかるか」(25)


血清蛋白分画像の分類


血清蛋白分画像の分類
(1969 河合)

  1. 蛋白不足型(低蛋白血症型)
     I-1 栄養不足型
     I-2 非選択性蛋白漏出型
  2. ネフローゼ型(選択性蛋白漏出型)
  3. 広汎性急性肝障害型(激症肝炎型)
  4. 肝硬変型
  5. 急性炎症・ストレス型
  6. 慢性炎症型
  7. γ分画広域増加型
  8. M蛋白血症型
  9. β(またはα)分画増加型(Lp↑)  
  10. 妊娠型
  11. 蛋白欠乏症
     XI-1 アルブミン分画欠乏型
     XI-2 α分画欠乏型
     XI-3 β分画欠乏型
     XI-4 γ分画欠乏型
 そういう様ないろんな努力を重ねて1969年に血漿蛋白の本を書いた時に皆さんご承知の病態分類をした訳です。

 病態分類であって疾患分類ではありません。我々は血液の中の血漿蛋白の動きを見てるんであってその背景にどういう病気があるかということは別の観点から医学的な判断を必要と致します。従って血漿蛋白の血清蛋白像として分類するときはあくまで病態の分類であって、そういう病態がどういう疾患によって起こったかというのは医学的な判断に基づいて行ってもらうということになる。



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