![]() | 当時こういう波形帯に注目して何故こういうことになったかということで大論争を巻き起こした訳でありますが、この時に粘稠度に注目致しまして当時国鉄中央鉄道病院時代に第一号レジデントできておりました現在の佐賀医科大学の只野教授が粘稠度を一生懸命やってくれたわけですが、今日は時間の関係で細かく述べませんが波形帯の形成と固有粘度と極めて相関があります。勿論セルロースアセテート膜の不均一な構造に由来していることは事実ですが、生体側から見るとM蛋白の性質、濃度が濃くなればなる程加速度的に粘稠度が高くなるという性質を持っている蛋白質が電気泳動で濃縮される間にこういう粘稠度が高くなって小さな目のところからつまってしまうという現象であります。 |