第6回 教育講演「Reference Interval(基準範囲)とその実際」(15)

9.ELP診断技術フォーラムでできること

 せっかくこれだけの人が集まっておられるし、何か得をしたなあということになったらいいなあ思っています。サーベイにおいて他施設の基準範囲をそのまま採用している施設が多いことは冒頭に述べたとおりです。
 そこで基準範囲を提供しようじゃないかということであります。サーベイにて一定の評価が下された施設は該当する基準範囲を採用すればよいのではないか。その際、併せて膜の管理をどうしたら良いか、器機の管理はどうしたら良いか、といったことについても一定の線を出した方がいいと思っています。また、ロット差はどのように管理しているのか、機械の機種間差はどうか、出庫の時の基準はどうなのか、といったことがオープンになる時代になったら良いなあと思っています。今後はメーカーの対応もせまられるんじゃないか。もちろんメーカーだけでは無理ですから私達も、一緒にやることになりますけれど。機械を売るんじゃなくてデータを売るんだということであります。



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