第6回 教育講演「Reference Interval(基準範囲)とその実際」(14)

8.基準範囲をめぐって今後どうすればよいか?

 くどい様ですけれど「基準範囲」という言葉を使う。そして啓蒙、まずは足元からということで、検査関係者からと思っております。あと医師(医師会)とか、看護婦、学生なんかにも。大学の関係者の方には教育の面から是非お願いします。
 他施設の基準範囲を用いるための方策も必要です。これは対象、手順等を明かにした基準範囲の一覧表の提供をすることです。しかしなかなかそういう場所がありませんから、学会又はこう云った勉強会と云いますかフォーラム、あるいは研究会レベルでの対応がいるという風に思っています。
 検査項目毎に対象の条件、生活習慣、生理的条件等をきめる必要もあります。試行錯誤で条件を決めるといつまで経っても決まりませんので、有識者が常識的な範囲で決めればいいと思っています。



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