第6回 教育講演「Reference Interval(基準範囲)とその実際」(1)


 教育講演というとちょっとおこがましいので名前を変えて頂きたかったのですが、私も今度のことで勉強になりましたし、少しでも皆さんのお役に立てればというればという気持ちでお話させて頂きます。

1.何故、今回基準範囲の話をすることになったのか?

蛋白分画正常値  何で基準範囲のことを話すことになったかというきっかけをお話します。実は昨年の常光サーベイの時に正常値をどうしているかということ調べられたら、約3割の施設は自分たちのところで正常値を決めているということでした。その資料を拝借致しまして自施設で正常値をとっているという施設の正常値の分布を見てみました。いずれもSP膜で、CTE150とCTE50002つに分けました。結果は、まあ、とにかくバラバラであるというのが良く判り、施設によりましては、α、αとかγなんかは0.5%刻みに切りのいい数字を選んでいるところもあります。いくら自施設でやっておられるにしても、余りにもちょっと、という気がしました。どんなにして決められたかは判らないんですけれども、問題であると思います。これが今回基準範囲のことをお話するきっかけになったことであります。



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