第3回 特別講演「血清蛋白分画の自動病態解析」(3)


1-3 蛋白濃度の段階

 正規化を行った後で個々の蛋白のデータがどの位外れているかを、このアルゴリズムを用いてコンピュータで自動解析しました。私共が使ったのは10個の蛋白を測定しまして、それでもって蛋白分画で河合教授がやったのを代行しようという事で始めました。
 例えばαアンチトリプシンが、段階は0から1、2又は-1、-2と付けまして実際の患者さんが一体どのステージにあるかという事をコンピュータで感知しようという事であります。ここで使った蛋白が、例えばアルブミン、αアンチトリプシン、αM、ハプトグロビン、C3c、トランスフェリン、IgG、IgA、IgMそれからリポ蛋白が高いかどうかという事でアポBを使いました。いろいろやってみますとこんなに10項目もいらないという事が後に分かってきた訳でありますが初期はこういう事をやった訳であります。



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