第3回 特別講演「血清蛋白分画の自動病態解析」(4)


1-4 各種病態と蛋白濃度

 その結果を診断ずるためにアルゴリズムが必要でありまして、ここには丁度20項目の病態が書いてあります。例えば急性炎症性変化が2つありますし、或いは慢性炎症性変化が2つとなっています。
 これは各蛋白の濃度がどういう状態にあれば、この急性炎症性変化を捉えることができるかという事を出した訳です。このアルゴリズムで不可能なのはM蛋白でありまして、M蛋白を捉える −推定は勿論免疫グロブリンを測ってありますからできますが− ことができない。ただ他の病態はいろいろなところでチェックできる。細かい病態に関してはむしろ蛋白分画よりも良い面もある訳です。



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