LDHアイソザイム(24)

 従来LDH−Ig に関しては免疫グロブリン側の認識機構についてのみ検討が行われてきており、酵素側の認識機構については殆ど検索されていませんでした。LDHには、NAD 結合領域と呼ばれる立体構造部分が存在するところから、その領域が重要な鍵を握っているのではないかと考えられました。事実NAD 結合領域ではNAD+ は特徴的な伸びたconformationをとって結合しますが、スライド右の赤の矢印で示したNAD 中のアデノシン部分の結合する部位は非常に特異性が弱く、一般的に芳香族化合物なら何でも結合すると言われております。すなわち患者BJPに構造異常を認めNAD+ のconformationと類似した場合はLDH分子のNAD+ 結合領域に誤認される可能性がある訳です。



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