第12回 特別講演「リウマチ、膠原病外来における血清M蛋白陽性例についての検討」
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【悪性関節リウマチの一例(1)】
IgM(κ)型Mタンパク血症とクリオグロブリン血症を伴った悪性関節リウマチの一例
新潟大学医学部附属病院第二内科
安宅 謙、長谷川 尚、各務 博、大渕 雄子、伊藤 聡、
中野 正明、下条 文武
新潟県立瀬波病院リウマチセンター内科
村上 修一
これは他の研究会で発表したリウマチの方なんですが、しかも、ただのリウマチでなく、悪性関節リウマチです。この病名聞いた方いらっしゃいますか。あまりいらっしゃらないと思います。普通のリウマチでなくて、血管炎をおこしてくる非常に非常に恐い病気です。
普通のリウマチの方は痛くて可愛そうですが、命にかかわることはあまりありません。悪性関節リウマチは名前のごとく全身に血管炎ができて、皮膚潰瘍ができたり、ひどいのは消化管出血が起こります。どんどん下血して亡くなる恐い病気です。これになったらステロイドを大量に、あるいは免疫抑制薬を大量に使わないと駄目というそういう病気です。普通この病気は消化管はやられても、腎不全にはなりませんが、これは腎不全になって透析をしなけらばならなくなった患者さんです。それに普通悪性関節リウマチではmonoclonal gammopathyは言われてないんですがこの方にはあり、それとクリオグロブリンがあってそれで透析になったんではないかと考えております。先程ご紹介ありました下条先生、櫻林先生の同窓生だそうですが、うちの教授です。ここに私がおります。
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