伊藤 聡 1995年5月から1997年12月まで米国FDAに留学。 1998年1月から外来診療に復帰。 ”やたらとM蛋白疑いをつけてくる。検査科はいったいどうなっているんだ?” 同僚がM蛋白同定を提出したところ、ピークのなさそうな患者もM蛋白陽性であった。 これはどうなっているのだ?検査科に直接かけあってみよう。 |
先程ご紹介ありましたが95年からFDA(Food and Drag Adminstration)、日本でいう厚生省みたいなところの基礎研究の機関に行っていました。キャンパスはNIHにあったのですが、帰って来まして外来に復帰しまして、外来患者さんを見た訳です。ところがやたらと報告書にM蛋白の疑いというのが付いてくる。これが留学前と違うところです。検査科は何をやっているんだと一人でいらいらしていたんですが、ここまでだったら今日、私がここに来ることはなかったです。そうしたら、たまたま、まじめな同僚がM蛋白同定を提出したところ、ピークのなさそうな患者も陽性ですという報告が来た訳です。ここまででも今日の話はなかったのですが、「これはいったいどういうことでしょうか」と検査科に私が直接乗り込んでいって、今日のストーリが生まれた訳です。 |