第10回 リレー講演より「日常遭遇する特異検体の解析」(4)


EDTA採血による影響

  Without EDTA With EDTA  
  
WBC(3500-7900)4,800 52,300 /mm3
RBC(350-510)518 525 ×104/mm3
Hb(10.9-16.2)16.0 16.1 g/dL
Ht(34.0-50.0)48.2 49.5 %
Plt(12.0-30.0)32.1 37.9 ×104/mm3

Micrograph(400diamerters) 
 スライド上段は、EDTAなどの抗凝固剤を使用せずに採血した直後の末梢血と、EDTA採血した末梢血の血球数を比較したものです。赤血球数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値にはほとんど差を認めませんでしたが、抗凝固剤を使用せずに採血した直後の白血球数は4,800/μLとほぼ正常であるのに対し、EDTA採血では52,300/μLと異常増多現象が観察されました。
 スライド下段は、末梢血塗抹標本のメイギムザ染色です。白血球増多の所見は全くなく、矢印で示したような、血小板とは明らかに異なる、無色透明で、扁平上皮のような細胞質様物質が観察されました。これらは、PAS染色、HE染色でも全く染色されませんでした。



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