第10回 リレー講演より「日常遭遇する特異検体の解析」(15)


neuraminidase処理後のIgAの泳動パターン

 そこで、pH3.5-10のセパラインを用いたアガロースゲル等電点電気泳動を行い観察してみました。対照の他のIgA型M蛋白では、黒の矢印で示した如く、IgAの等電点はpI約4.9から5.3、neuraminidase処理後でもpI約 5.4から5.7でありましたが、患者IgA型M蛋白では、赤の矢印で示した如く、pI6.30から7.20、neuraminidase処理後では、さらにpI6.95から7.95と対照に比較しかなり高いことがわかりました。これらは、患者IgA2分子を構成するアミノ酸残基の相違に起因するものと思われます。



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