第10回 リレー講演より「日常遭遇する特異検体の解析」(12)


 そこで、IgAにはIgA1とIgA2のサブクラスがあることから、レクチンの一種であるJacalinとの反応性をみてみました。Jacalinは、ムチン型糖鎖をもつIgA1を認識し結合しますが、この糖鎖が欠如しているIgA2とは全く反応しないことが知られております。

Jacalin処理後の免疫電気泳動パターン

 スライドは、患者血清とJacalinを等量混合し、免疫電気泳動を行ったものです。抗IgA抗体でspurを形成していた矢印の内側の沈降線は、Jacalinによって完全に吸収され、外側のM-bow の沈降線のみが吸収されず残ることが確認されました。すなわち、内側の沈降線は正常のIgA1、 外側はIgA2のM蛋白であることが推定されました。



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