第10回 リレー講演より「検査情報としての血清蛋白分画あれこれ」
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MMの診療における有用性の評価
蛋白分画により早期診断されたMMを経験するが、本当に自慢できるか?
偶然見つかったMMと骨痛で見つかったMMとは予後が異なるのか? 単に見つかった時期だけの差ではないのか?
日常的な検査からM蛋白の存在を予測する手段はあるか?
それではマルチプルミエローマの診断を例にとり血清蛋白分画の有用性をみてみましょう。蛋白分画により早期診断されたマルチプルミエローマを経験するが本当に自慢できることなのか、偶然見つかったミエローマと骨痛で見つかったミエローマは本当に予後が異なるのか。単に見つかった時期だけの差ではないのか。日常的な検査からM蛋白の存在を予測する手段はあるのか。こういった命題を考えて検討しなければいけないと思いました。いわゆるevi- denceの獲得をやっていかなければいけないということであります。
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