第10回 リレー講演より「検査情報としての血清蛋白分画あれこれ」(11)


 細菌性肺炎にかぎりまして重症、中症、軽症を見てみました。白血球がレフトシフトしているものは重症であるというふうに固定観念がありますけれど、実際には役に立たない、ということが分かりました。CRPが良い、という結果でした。

 それでは蛋白分画はどうか。α/α比をとった場合、αの比率が高い方がどうも重症な気がしました。細菌性とウィルス性の鑑別には役に立たないが、重症度の判断には多少のぞみがあるようです。

 以上のように少しづつ、積み重ねていってevidenceを獲得していく。論文でも結構です。こういうことをしなければ、血清蛋白分画検査は生き残っていかない。多発性骨髄腫の診断、モニターといった極く限られた活用になる可能性があります。



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