| 1990年代になりますとHMOによるManaged Careが広まったのは良いのですが利益率が20〜30%と膨大になりました。しかしここで患者さんと医師の間に大きな不満が出まして、合衆国、州政府が規制に乗り出さざるを得なくなった訳であります。医師側も保険会社から「先生こういう患者さんがいきますけれどもこういうこと以外はやって貰っては困ります」と。患者さんには「あなたはA診療所に行きなさい」という医学的な知識をもったあるいは教育を受けた人が言うのではなく、ビジネスマンが、第3者が決めるということに医療の本質を歪めることになった訳であります。 しかしアメリカは議会のロビー活動が非常に大きいですから、民間保険会社の財力を使ってなかなか国民皆保険制度に踏み切れないということであります。それでクリントン政権になってから、国民皆保険制度に移行しようと努力していますが未だにそれが実現できないでいます。ただ合衆国と州政府が規制にのりだしましたので、また患者さんと医師の側からたいへんな不満が爆発しましたので、そのままでは保険会社もいけなくなりました。 |