| その中で出てきたのがDRG/PPSという支払方式であります。今度は検査の側から考えてみることにします。 実をいうと1948年に厚生省から保険医手帳が初めて出版されました。その保険医手帳というのはこの手帳に沿った診療をして下さいということで、戦後のどさくさでたいへん医療の提供もままならなかった時代ですけれども、とにかく従来の保険制度を生かしながら、なんとか、良いサービスを国民に提供しようということであります。この保険医手帳の中に検査料とか何とかいうことが書かれています。 1960年、先ほどいいました国民皆保険制度が成立するという時点で、日本医師会が臨床検査指針というのを出しまして、これには臨床病理学会のパイオニアの先生方が関与しております。私はまだアメリカにいましたので、経緯は分かりませんが、そこで臨床検査指針というのが臨床病理学会の先生方の参画を得て日本医師会がまとめました。その検査の分類、点数のつけ方が、今までずーっと30年基本になっている訳です。 |