![]() | 遺伝性の異常の検索にはリンパ球DNAが用いられます。癌の遺伝子異常を解析するのなら癌組織からDNAを抽出します。基本は蛋白変性後のDNA精製です。リンパ球からDNAを抽出する過程を示します。
写真のごとくフィコールの上に、全血を乗せてクッションにして遠心すると赤血球と顆粒球が下に落ちて、中間層に単核球がきます。そして上が血清です。 単核球を回収し、DNAの原材料とします。なおこの分画はリンパ球が多いので以後リンパ球からのDNA抽出と称します。プロナーゼやプロテースKなどの強力な蛋白分解酵素で蛋白を分解し、フェノールにより変成蛋白を除きます。 |