![]() | DNAは、複製しないと増えていきません。生命であるっていうことは、自己複製することができるということです。現在の生物界では自己複製能力を持つ基本的なユニットがDNAです。 DNA複製はフォーク状に進みます。「5’末端」とか「3’末端」という言葉はよく聞きますね。これは非常に重要でして、DNAの複製というのは5’末端から3’末端にのみ進みます。 図の@では、DNA合成が開始すると、よどみなく鋳型上で3’末端にヌクレオチドが付加して3’末端が伸長します。のAでは鋳型DNAが1本鎖になった部分で短いDNAを合成し、それが最終的につながり見かけ上Aは3’−5’に伸長しているようになります。 |
![]() | 図に付加していく様子を示します。テンプレート上のAに対しT、Gに対しCがのって行きます。塩基同志は水素結合で結合します。また付加されたヌクレオチドは2つのリン酸がとれてホスホジエステル結合を形成します。こうして2本鎖DNAとなって行くのです。 2本鎖の間は、水素結合です。だから、温度をあげれば外れるんです、PCRの過程で94℃にすれば、水素結合が外せ1本鎖になります。この際エステル結合はきれませんから1本鎖DNAが完全なまま形成されるのです。 |