| M蛋白の相対移動度、(濾紙電気泳動時代ですね)を調べた訳です。IgAはだいたいβ分画を中心にIgMマクログロブリンもだいたいこの辺に、IgG型のものはこの辺にということが分かります。当時医局員山田助手が数百例についてこの方法で、M蛋白の相対移動度を求めまして、良性のM蛋白血漿では正常のγ分画の形と同じ頻度、度数分布を示す。それで骨髄腫の場合むしろスローγよりに山が寄っているということを報告して、学位を得たということがあります。そしてさらに後ほどIgGのサブクラスが測定できるようになりました後に、IgG1型とIgG3型の奇数のサブクラスはスローγよりである頻度が高いということも段々裏付ける形となりました。 |