第8回 技術講座「血清蛋白像から何がわかるか」(18)


ネフローゼ症候群の血清蛋白像

ネフローゼ症候群の血清蛋白像 これは今は意味なくなりましたので省きますが、αの領域に小さくて申し訳ありませんが正常の群団からちょっと外れている移動度が遅くなるものがあります。これがネフローゼ症候群の糸球体の構造と関係ありそうだと色々検討しましたが現在ではむしろバイオプシーにより的確に診断する方が確実であります。しかしバイオプシーという危険な診断技術をやる前に尿と血清の蛋白分画のそれぞれの分画比をとることによってある程度糸球体基底膜のふるいの目の壊れ方が推定できるということも発表して注目された訳です。だんだん確かな方向へと医学が進歩したので現在はもっぱら生検によって診断するようになっています。



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