第7回 報告「血清蛋白分画におけるReference Interval(基準範囲)の設定」(9)

9.結果 各種条件による差

各種条件による差  各種条件による差を施設Aに限ってお示しします。
 これが施設A全体の基準範囲に相当するものなんですが、ここで年齢、性別、喫煙、肥満、アルコール、高血圧等による差を見てみました。
 年齢でいいますと、ALBが年齢がいくとちょっと下がってくる。α2は低くなり、γも若干低くなる。
 性別は、女性でAlbが低くなり、γは高い。
 喫煙は、タバコを飲む人はAlbが低く、γは高い。
 アルコールを飲む人はALBが高く、γは低い。

 実はこれらは、その他の因子を関係なく機械的に分けたものなんです。そうしますと、この男、女を見てみますと、このパターンは、喫煙やアルコールのパターンに似ている。これは男の方が酒やタバコをよく飲むからこうなっているかもしれない。肥満は、逆です。
 ですから次にこういういろんな因子を取り除いたものをお示しいたします。


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