第4回 特別講演「ポリアクリルアミドゲル電気泳動による血清及び尿蛋白の意義」(22)


4-4 アルカリフォスファターゼアイソザイムの分析

 これはアルカリフォスファターゼのアイソザイムを分析するアルフォーという常光から売り出される予定のキットです。
 通常のセルロースアセテート膜で日常検査をしていますけれども、由々判定が難しいところがあります。それがクリアーに出るという事です。ゲル濃度は7.7%で血清25μL使います。但しこれはディスク管ですので、染めるのに37℃で2時間かかります。インジゴブルーで染色します。


慢性肝炎患者血清


 
 これが慢性肝炎の患者血清の結果です。私共の検査室でも肝骨の区別が難しいので、56℃処理した血清も同時に泳動しております。


肝硬変患者血清


 
 これは肝硬変の患者の血清です。肝細胞ガンの患者でやりますと、ある程度決まったパターンが得られるという事で、肝細胞ガンの検出に非常に良いと言われています。

 これがアルフォーで先のものがリポフォーです。
 ご関心のある方は常光に言えば暖かく貸してくれるという事です。



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