第4回 特別講演「ポリアクリルアミドゲル電気泳動による血清及び尿蛋白の意義」(21)


4-3 リポ蛋白の分析

 これは常光のリポフォーというものです。最近リポ蛋白分析が非常に進んでいろいろな事が判ってきています。精密なリポ蛋白の分析がPAGを使ってもできるようになりました。普通の電気泳動で分けますと+側からα、Pre‐β、βになりますが、PAG(リポフォー)で分けますと分子量で分けますからβ、Pre‐βとβが逆転します。

 これが実際の装置です。カラム管の中にゲルが既にできていて、カラム管に血清25μLを入れ、ズダンブラックと前染色します。リポ蛋白を分ける時はゲル濃度が非常に薄い(3%〜4%)ので、この泳動では、カラム管から出してデンシトメトリーするのでなく、カラム管のままでデンシトメーターにかけます。


PAGディスク電気泳動(リポフォー)法


 
 これがリポフォーで分けたもので、ノーマルから高脂血症のI型からV型です。何がよいかと言いますと、Mlidbandが非常にきれいに、虚血性心疾患の時によく分かれるという事で、現在保険点数も精密検査で通っています。


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