第4回 特別講演「ポリアクリルアミドゲル電気泳動による血清及び尿蛋白の意義」(16)


3-14 タンパク染色剤


タンパク染色剤

ポンソー3R(ポンソーS)
 ↓
アミドブラック10B
 ↓
ニグロシン
 ↓
アシッドバイオレッド17
 ↓
クマシーブリリアントブルーG250
 ↓
クマシーブリリアントブルーR250
 ↓
 銀

 これまではPAGを支持体として用いて、どういう風な原理に基づいて分析できるかをお話しましたが、今度は検出の問題です。
 左図は蛋白の染色剤として感度の悪い順から並べてあります。PAGに相応しいのはどれかといいますと、クマシーブリリアントブルーG250又はクマシーブリリアントブルーR250です。R250が最初に出たのですけれども非常に脱色が困難なので、通常はG250を使います。これ以上高い感度を必要とする場合はRIでラベルしたのでないとダメだと言われていましたが、これと同じレベルの染色性があるといわれて出てきたのが銀染色です。銀染色はクマシーR250の50倍から100倍感度が高く、私共も始めて銀染色を手掛けた時は凄く感度が良いと感じました。



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