第3回 特別講演「血清蛋白分画の自動病態解析」(33)


2-20 M蛋白の検出率とまとめ

M蛋白検出率
 検体数検出数検出率
 
多量検体1616100%
 
中量検体1313100%
 
微量検体181794%

合計474698%
 その結果、比較的多量のM蛋白が見つかっている検体16例、中量のM蛋白のあるもの13例、微量と考えたもの18例でありまして、1例のみひっかける事ができなかった訳ですが、大体95%以上の検出率を得ることができました。

 問題は、例えばBence Jones蛋白がα領域に流れた場合には検出できるかとかそういうことが残ってはおりますけれども、一応今迄非常に難しかった微量のM蛋白に関しても、比較的効率よく検出する事ができた訳です。
 

 まとめ
  1. 従来検出しにくかった微量M蛋白も精度よく検出できるようになり、血清蛋白分画の自動化により見落としがちなM蛋白のコメントが自動的に打ち出せる。
  2. 各病態によって起こる血清蛋白分画の変化を捉えることができるようになり、コメントが自動的に打ち出せる。



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