![]() | 次に、これからそのようにして電気泳動ならびに免疫電気泳動でM蛋白が同定されるわけですが、それがどのようにパターン或は臨床に結びつくかを簡単に話します。 私は20数年前にM蛋白の易動度によって、なにか臨床的な意味付けができないだろうかと考え、最初にやったのが、大きな方眼紙にdensitogramを害かせ、その方眼紙の目盛りを数えると大体易動度がわかったんですが、そういうふうにろ紙の場合ですと、血清を塗布した位置を縦にして、ここに斜めの線にアルブミンの線をかきまして、電気泳動の条件によって易動度がその日その日で変わりますから、それでここに塗布点とアルブミンの位置を合わせてM蛋白がどこに流れるかを調べたのが、最初のM蛋白の相対的易動度の研究の走りです。 |