![]() | 次にM蛋白であるというふうに同定するためには、もう1つの性質を満たす必要があります。免疫学的均一な蛋白を示すことですが、これには例外があると申しました。 先程のBence Jones蛋白とheavy chain proteinというのは例外で、その他称なものもありますけども大体よく遭遇するものでは、それ以外はとにかく均一な蛋白帯を作ります。それだけではM蛋白帯とは同定することはできませんで、もう1つ免疫学的に単一な種類のL鎖又はH鎖であるということを証明する必要があります。これは単一なバンドが2つ重なっています。その場合にもしlight chainを持っているM蛋白であればlightchainの免疫学的な特性を調べてκかλか、どちらか一方であるということを証明すればいいわけです。 |
![]() | 同じ分子の中に4本のpolypeptide chainの中にどんな病的な状態であっても、κ1本とλ1本と入っていることは絶対ありませんので、2本入っている場合には必ず1対のκかλが入っているので、そのM蛋白がκであるか、λであるかどちらか一方であるということを証明すれば、ほぼモノクローナルであるということが確信できます。もしlight chainのないheavy chain disease protein、H鎖病蛋白であれば、今度はH鎖の方のheavy chainのほうのサブクラスを調べる必要があります。γ‐chainですと、今のところγ1、2、3、4の4つのサブクラスがありまずし、α-chainの場合には1と2のサブクラスが見つかってますし、μ‐chainの場合にはまだ十分に検索されてませんが1と2は2つは少なくともある。ひょっとしたら4つあるかと言われております。 |