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その後、色々な免疫化学的な定量分析で比較すると、正常の成人に比べて、正常の一才児はIgG1というサブクラスが、圧倒的に多くを占めているという事が判りまして、ご承知のようにIgG1サブクラスとIgG3サブクラス、奇数番号のサブクラスは易動度が遅いという事が判ってきました。 従って正常一才乳幼児が成長している時は、IgGの中のサブクラス構成でもその発生過程でかなり生理的に異なっている。たまたまIgG1が比較的早くから大人の値に近づいてきて、相対的に多くを占めるので、電気的な易動度がスローγ寄りになります。 |
![]() γ分画のモード的易動度の変動 |
逆に色んな患者を珍てますと、むしろこのモード的易動度がβ寄りに片寄る時さえ、症例によっては有る訳です。どういう事かといいますと、あのγ分画のモード的易動度はIgGのclonal distributionの状態、IgG産生細胞のクローンの分布を表現している事になる。これも見逃がせない情報になる訳です。 現在は比較的肉眼的に気を付ける位しか出来ませんけれども、是非こういう情報も機械で読み取り解析するところまで行って欲しい訳です。 |