【IgAのかい離について】
- (助言者)免疫化学的定量法でIgAが3820 mg/dLでセルロースアセテート膜からのM蛋白の分画の値が6 g/dL。これのかい離は、皆さん良くご承知だろうと思いますが、どちらかを信用しなさいといったらセルロースアセテート膜電気泳動の方が真の値に近いです。免疫化学的な定量法の場合には非常に高くなる場合がありますが、かなり低くでる場合もあります。これはもともと免疫グロブリンを定量している場合に、皆さん方がキャリブレーターとして使っているのはポリクロナールです。標準物質の方はIgAのポリクロナールな物を標準物質にして、抗血清の方もポリクローナルなIgAの抗体が混ざってますから、M蛋白のモノクローナルなIgAを測定するとなると免疫化学的には絶対に正しい値は測れないことになります。そういうことで免疫化学的に定量している場合には、真値を求めようということになれば患者さんのM蛋白を精製分離して、それでキャリブレーターというか標準物質を作って、モノクローナルな抗体と反応させて、定量しないと本当のg/dLは出てこないわけです。それはよく臨床の先生方から質問が来ると思いますが、どちらかを信用するとすればセルロースアセテート膜から間接的に求めた値の方が真の値に近いということになります。
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