【症例へのコメント】
- (司会者)血清IgA濃度と蛋白分画で染色されたM蛋白の濃さとに解離があるのではないかと相談されたのですが、実はその時に血清量は100 μLしか残っていませんでした。残念ながらM蛋白を精製することはできませんので、どこまで解析できるか試みてみました。
- (助言者)IgA(2)のサブクラスというのは比較的めずらしい、なおかつその中のアロタイプがm(2)というのは恐らくほとんど報告がないとおもいます。日本で2例目位かもしれません。抗血清の反応から見ると間違いないだろうと思います。わずか100 μLしか残っていないところでここまでやったというところがすごい話でありまして、たぶん日本でこういうことをやれる人はほかにいないかもしれません。
ところで、検査室にはいろんなデータが入ってきます。こういう症例が見つかった時にはできるだけたくさんの情報を収集して頂きたい。日常の臨床の中でも、できれば検査室以外の例えば放射線のデータとかも必要に応じて借用させてもらうとかして、できるだけ多くの情報を集めていただくと、今まで気付かなかったことがみえてくる事もあるからです。それがELP診断技術フォーラムだと感じますのでそこのところを強調しておきたいとおもいます。
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