第 9 回発表・抄録番号 1

3本のM−bandを認めたIgA型M−蛋白血症 (1)



 68歳女性、平成7年5月頃前胸部の打撲があり、それ以降同部の運動時痛が持続していました。同年11月より腰痛、胸部のあちこち移動する痛みが出現し、整形外科を受診しました。レントゲン写真にて胸骨の骨折を認めました。また骨シンチ、血清蛋白質の検査結果などから、多発性骨髄腫を疑われ、入院となりました。

 入院当時、血清蛋白のセパラックSP膜での電気泳動を示したスライドです。中央の3つの泳動像が今回の症例です。βからfastγ位にかけて3つのM蛋白と思われる分画が見られます。
 資料に示しました泳動スキャンのパターンと一緒に、ご覧になりますと、よりはっきりとお解り頂けると思います



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