![]() | そういうことを考えますと、IgAサブクラスの差があるかもわかりません。サブクラスを同定するには、モノクロナール抗体の他に、ジャッカリンというレクチンの一種を用いる方法もあります。 ジャッカリンはムチン型糖鎖をもっているIgA1サブクラスと結合します。正常血清におけるIgAサブクラスの存在比はIgA1で90%、IgA2で10%といわれていますから、ジャッカリンで処理するとIgAの易動度が大きく変わります。 ところが、この患者血清を処理しても全く変わらないんです(中央・青字の検体)。対照の他のIgA型M蛋白では、明らかに吸収され、Mバンドは消失しています(赤丸印)。この症例では、IgA型M蛋白が全く吸収されなかったことから、サブクラスはIgA2である可能性が非常に強いわけです。 これだけでもサブクラス的には珍しいM蛋白であることがわかりました。 |