【質疑応答1】
- (司会者)ありがとうございました。IgG型多発性骨髄腫に伴ったIgM型パイログロブリンの性状ということで報告していただきましたが、多発性骨髄腫という診断のことで確認したいのは、X線所見で骨打ち抜き像(punched out)はなかったんですね。
- (発表者)なかったです。
- (司会者)そのような所見が認められないのに、どうして多発性骨髄腫と診断されたんでしょうか。検査データを見ると、形質細胞もそれほど増加していないような気がしたのですが・・・。
- (発表者)これは臨床の先生に聞いたんですが一番最初にかかったところが、東北大で血液をなさっていた先生が開業されたところで診断されのですが、確実これはGのκ型の多発性骨髄腫だということで、それで治療をされたそうです。ところが、初回治療に対しても難治性でなかなか効かないということだったんです。
- (司会者)フロアーの方から何かご質問などありませんでしょうか。
- (発言者5)細胞のクラススイッチということは考えられませんでしょうか。
- (発表者)その先生は細胞のクラススイッチは結構あるというんですね。ただあるけれども、この患者さんがそういうふうになっているとは思えない、といわれるのでそれ以上は何も調べてないです。だから例えば組織を取って組織片でやってみるとかそういうことは何もしておりません。
- (発言者5)私も以前に経験した症例で2峰性のM蛋白でやったときも、もしかしたらクラススイッチがあったんではないかという症例発表させて頂いたことがあります。細胞のクラススイッチGからA、AからGとが多いんですが、原発性マクログロブリン血症のようなものが、基礎疾患にあって、その後に細胞のクラススイッチがあってGとか他のものを産生してくる。という文献もありますので、その辺のところお伺いしたかったのですが。
- (発表者)何も検討してなくってちょっと答にならないで申し訳ございません。
- (司会者)ところで、抄録の検査経過をみてみますと、1月19日にIgMが急激増加して、また1ヶ月後に下がっていますが、この理由として何が考えられますか。
- (発表者)司会者さんからも言われて考えましたが、この時には血小板が、激減し始めたときで、入れても入れてもどんどん血小板がなくなる。とても危険な状態なんだということでした。その時にMが増えてピークが、ビーンと出ているということは、その時にγ-グロブリン製剤も投与していますが、投与されたγ-グロブリン製剤なんかとも何か反応するようなことがあったのか、そこいら辺くらいしか私には分からないです。
何でこうやって上がってきたのかも分からないし、要するに一ヶ月位するとずいぶん弱くなっている。その目でずーと11月から見ていくと、塗布点近くのピークはやはり変わらず出てきている。以外とこの患者さんは難治性だったというのは、何かここら辺に関係しているのがあるんではないか。パイロの性質は強く出ているときと、弱いけれども何かあったんではではないか。強く出た時に血小板の働きを悪くするようなふうになってしまってこういうことが出てきたのか、位しか考えつきませんでした。
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