第 12 回発表・抄録番号 3
IgG-κ型多発性骨髄腫症例に認められたパイログロブリンの性状
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まとめ
本症例におけるM蛋白のタイプ
IgG1-κ型M蛋白 & IgM-λ型M蛋白
パイログロブリンとの関連
パイログロブリンの性状を示したのはIgM-λ型M蛋白の可能性が高い
IgM単独によるものか、他の蛋白との相互作用によるものかは未検討のため不明
まとめ M蛋白が、稀にパイログロブリンの性状をもつことがあります。その機序は明かではありませんが血清相対粘度が著しく上昇するために、パイログロブリンの性状を有するM蛋白がお互いに分子重合をきたし、凝集塊を形成するのではと考えられております。今回の症例は、M蛋白がパイログロブリンの性状を強く示し、その免疫グロブリンクラスはIgMと思われました。パイログロブリンの性状を示したのがIgM単独なのか、それとも血清蛋白成分との相互作用なのかについては、今後IgMを精製し検討したいと思います。
免疫固定電気泳動で、IgG-κ型M蛋白は少なくとも2つ存在し、またIgG
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サブクラスにおいても2つは認められること、2ME処理ではIgM-λ型M蛋白が認められるなど多彩であり、これがセ・ア膜で多峰性を示す原因となったものと思われます。
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