第12回 特別演題「血清蛋白分画の成績管理」(4)



M蛋白検体自動検出基準

CTE5000の分画パターン図データを用いて
  1. βおよびγ分画において波形の傾斜度が通常より大きいもの
  2. βおよびγ分画において変曲点を複数有するもの
  3. 分画数が5分画以上のもの
を異常分画とした。
 
 プログラムに組み込んだ異常分画検体を自動的に検出する基準です。CTE-5000から送信される分画パターン図データを使用してスライドに示す3つの基準で異常分画検体を判定します。第1にM蛋白が出現するβ及びγ分画でパターン図の波形データの傾斜度が平均値より著名に大きいもの。第2に同じくβ及びγ分画で波形データの変化の符号が変化する点、すなわち変極点が2個以上あるもの。第3にCTE-5000が5分画以外に分けたもの、これらの条件のいずれか一つにあてはまったものを異常分画検体としました。



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