考察
- 血管炎症症状を伴う慢性関節リウマチで、クリオグロブリン血症を合併する頻度が高い。
- Mタンパク血症を合併した慢性関節リウマチ症例の経過中に、リンパ増殖性疾患を合併する場合もあり、血管炎を呈する他の病態の可能性も検討する必要がある。
- 悪性関節リウマチに腎不全を合併する頻度は高くない。本例での急性腎不全にはクリオグロブリン血症による血管炎の関与が大きかったと考えられる。
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これはこの症例報告の考察ですが、クリオグロブリンを合併したり、悪性関節リウマチの腎不全を合併する頻度が高くないという、本例はクリオグロブリン血症あるいはmonoclonal gammopathyが関係したのではないかということです。 |