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1枚目のスライドには、標準物質としての必要条件と十分条件を記しました。ここで一つご注意頂きたいことがあります。正確な表示値を持った標準物質をキャリブレーターとして使用すれば、どんな日常一般法でも常に正確な測定値が得られるとは必ずしも限らないということであります。キャリブレーターが正確な表示値を持つことは、Application Baseの下方経路の任務である伝達性という面から見れば大変重要な要素ではあります。しかし、逆方向の上方経路である遡行性(Traceability)という面からの証明を経ないと、標準物質としての機能を全うしたことにはならないという点をご理解頂きたいと思います。 |