![]() | 動脈硬化というのはご承知のようにどこに出来るかといいますと血管の内皮と筋肉層を隔絶している内弾性板との中間、すなわち内膜といわれる部分に動脈硬化はできます。最初はこのように非常に小さなコレステロールが蓄積した状態ですが、これが段々年を追うごとに増えて、さらに内膜の肥厚が出現して参ります。これがさらに進展致しますと、このコレステロールの沈着した状態の中にさらにカルシウムが沈着して石灰化という状態になります。これがある日突然内皮がやぶれますとここに血栓が形成されます。これが症状として出てくる最終的な形です。初期の段階から症状が発現するまで20年かかると云われています。この状態がもっと早く出てくるのが糖尿病でありまして、非常に早い時期に動脈硬化を起こしてくると云われています。 |