第9回 技術講座「遺伝子診断のいろは」(9)


I.DNAの抽出(3)
 
 次に、きれいになった水槽を透析してフェノールを除きます。透析は何度もbufferの交換を行います。
 透析が十分であれば、そのまま実験に使用できます。紫外線の吸光度を測定し、OD260=1を50μg/mL とします。OD260/OD280が1.6〜1.8くらいであればきれいなDNAといえますがそれ以下ですとフェノールや蛋白が残っていることになります。この場合もう一度透析をします。
場合によっては濃度を上げる為にアルコール沈澱をします。NaClなどの塩を0.1〜0.5M加え2倍量のエタノールを加え−20℃一晩放置後、10,000rpmで20min遠心します。−80℃ 20minなども可能ですが、−200℃で長時間行うのが一番確実です。



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